法政大学大学院デザインスタジオ作品発表会2016 品川エリアの水辺を活かす計画の発表会

2016.03.04
日程:2016年3月23日 (水)

「水の都市、東京の復権の拠点になる可能性をもつ品川エリアでの挑戦」
日時:3月23日(水曜日)19:00~
会場:品川宿交流館1階 (品川区北品川2-28-19)

建築を学ぶ法政大学大学院の学生さんたちの目で見た品川宿の未来図。
例年通り大変興味深い品川エリアの水辺を生かす計画の発表会が開催されます。
今回は水辺研究の第一人者の陣内秀信先生とイタリアトリノ工科大学のロレーナ先生もご出席予定です。

建築、景観、まちづくりなど専門家ばかりでなく、品川宿に暮らす一般住民の方々もお誘い合わせのうえ、是非ともご参加のほどお願いいたします。

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課題テーマ
「水の都市、東京の復権の拠点になる可能性をもつ品川エリアでの挑戦」

課題主旨
 東京の品川地区は、中世、近世と江戸の舟運の一つの拠点として発達してきた歴史を持っている。特に江戸時代は高度に発達した複合都市として、港町、漁師町、宿場町、寺町などのアーバンファブリックが形成され、それぞれ特徴的な敷地割りが成立し、それらは現在でも観察できる。またそのような複合的な都市空間の中に聖と俗の空間が存在し、それらは現在に至るまで場所性が継承されている。地形的にも背後に山(丘)、前面に海がせまり、そこに目黒川が流れ込み、砂州に漁師町が形成されるなど、豊かな地形的魅力がみられる。近代化と共に海が埋め立てられ、海は遠のくが、運河を残しながら陸地化していったために、内陸部にも水路網の巡る世界的にも珍しい特徴的な地域となった。そこに物流機能が集積し舟運が活発化していく歴史を持つこの地域は、現在でもそれを行かせる水が巡るシステムが存在している。また近代化の過程の中で、様々な都市を支える施設が配置され、工場、流通倉庫、屠殺場、エネルギー基地などの厄介施設も含めた多様な土地利用が展開してきた。このように時代の変化と共に土地利用が大きく変化してきており、近年では80年代前半バブル期以前のロフト文化、80年代後半バブル期のオフィスの増加、そして90年代以降の湾岸部マンションの建設集積などがみられる。
このような歴史をもつ品川エリアであるが個々の動きは見られても、複合性がないために地域としての活性化は現在あまり感じられない。さらにクリエーティブ産業や観光につながる要素も少ないので、地域の魅力も乏しいのが現状である。また建築・都市的には、高度成長経済下で行われた自動車優先の道路整備方針や水害対策としての防潮堤防の建設、住居と仕事場が離隔されていく都市計画のあり方、画一的で魅力に乏しいビルの建設などが、本来のこの地区の都市空間の魅力を喪失させたことの一つの原因となっている。
当スタジオでは、現在の品川エリアの都市空間を魅力的に再生させる手段として、水辺を活かした都市づくりのシナリオを描き、歴史的、地域的特徴や都市・建築資源(かつての舟運や倉庫を活かす:欧米都市では大きな空間を現代的機能に見事に対応させている事例がある。)に注目して、品川エリアにおける21世紀の魅力的な設計提案を課題とする。そのような観点から敷地を選定し、自然条件を読み取り、地域の歴史的形成発展段階を分析し、その結果成立する都市空間の形態、システムの特徴を読み、現代の問題点や課題を抽出し、それに対する現代的解決方法としての都市計画的提案や建築設計を行った。

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